(2010年) 平成22年1月15日(金)
対テロ対策インド洋給油活動にピリオド


大変残念なことである。民主党政権になって、日本の海上自衛隊の諸君がこれまでインド洋で行ってきたテロ対策のための各国の軍艦に補給してきた給油、給水活動が、本日をもって終わりを告げる。

日本の給油活動ほど、一人の事故もなく、各国に感謝され、テロ対策に貢献した、しかも安上がりの活動は珍しいとさえ言える。給油艦や護衛艦の甲板の上で、卵焼きができるとさえ言われる炎天下、自衛隊の皆様、本当にご苦労さま、と言いたい。

自民党の中でも、給油活動は中止したらどうか、という意見がなかったわけではない。私は、防衛庁長官として、世界の平和、日本の安全のため、そのような意見には反対であったが、アメリカ大使のシーファーさんとこの問題につき話し合ったことがある。

大野::日本の給油活動が世界から高い評価を受けていることは十分承知しているが、問題は、日本の活動がテロの発生をどの程度押さえているのか見えない。従って、日本の中にも、給油活動を中止したら、という意見がある。

シーファー大使:日本の給油活動を高く評価する。特に、パキスタンが唯一のイスラム国家の代表として、対テロ活動に参加して活動を継続できるのも、日本からの給油、給水のお陰である。
効果がみえないとのご指摘であるが、大野さん、飛行機に乗る時、金属探知機をくぐるでしょう。我々のやっていることは、金属探知機の役割であり、だからこそテロ発生の芽をつぶしているのです。

なるほどうまいことを言うものだ、と感心した。そして、この給油活動が、日米の海上自衛隊の練習艦がフランスへ立ち寄った時に、フランス側から油を無料提供してくれ、いわば、各国協力の精神にもつながっていったことにも触れておかねばならない。

過去の戦争は、国対国の熾烈な戦争であった。このような戦争には永遠にサヨーナラである。しかし、今からの戦争は、平和を愛する国同士が、世界共通の敵テロリストに対し、協力して戦うのは当然のことである。インド洋の給油活動に続く国際協力を通じた平和と安全の維持のため、日本は貢献をしていくべきであろう。


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