(2008年) 平成20年3月26日(水)
イージス艦「あたご」の漁船「清徳丸」との衝突事件について


 2月19日に発生した上記の事故について、防衛省が調査書を発表した(3月21日)。

 この件については、私は外国の人とも議論してみたが、認識が一致しているのは次の点である。

 特別な情報がなくとも、陸(おか)に近づいてきたら、船は出来る限り注意を払うべきである。陸に近づけば、船の出入りもあろう。このケースでは、漁船が多く出ていることは、十分わかっていたはずだ。また、テロ作戦だってあり得よう。

 だからこそ、第一に、綜責任者である艦長が、船長室で仮眠をしていたことは問題だ。また、当直体制が7名体制であるのに3〜4名しかいなかったことは、何故だ、との疑問が湧く。

 第二に、太平洋の大海原を走行しているのではないのだから、自動操舵ではなく手動であるべきだ。この点も納得できない。

 自衛隊は、国の独立と安全と、国民の生命を守るため、命をかけて奉仕するものだ。だからこそ、国民から尊敬され敬愛される。今回の事件は、かかる目的のため長期間の訓練を終えたあとの事故だ。訓練についてはご苦労さまと言いたい。だからと言って、「オレたちは国を守るため苦労しているのだ。そこのけ、そこのけお馬が通る」の姿勢だと誤解されるような行動は許されるものではない。

 国の独立と国民の安心を守る、というモノサシで、自衛隊の行動基準を考えてもらいたい。




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