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(2007年) 平成19年5月1日(火) |
仲の良い夫婦でも喧嘩するではないか?〜慰安婦決議の主役、ホンダ氏との議論〜 |
ワシントンでの日米国会議員会議の幕開けは、前夜の夕食会である。その席上、私の隣に座ったのがカリフォルニア選出のマイク・ホンダ議員である。氏は、現在アメリカの下院で議決されんとしている「日本軍の慰安婦問題」の主役だ。以前から親しいから遠慮は要らない。 大野:「今、日本では、ホンダ氏の名前は自動車よりも有名になってきた」 ホンダ氏:「法律ではなく決議だから拘束力はないんだ」 大野:「拘束力があろうとなかろうと、問題は、なぜ慰安婦問題を議会に持ち出してくるのだ。良好にしていかねばならない日米関係に影響を及ぼすではないか」 ホンダ氏:「仲の良い夫婦でも喧嘩をするではないか」 大野:「もちろん女房とはしょっちゅう喧嘩しているよ。いつも負けるがね。しかし、個人の問題と国全体の問題とを混同してはいけない。しかも、問題の本質は、慰安婦を国または軍が強制連行したのかという点である」 ホンダ氏:「吉田清治という人の名前を知っているか。強制連行があったと書いてある」 大野:「大間違いだ。これは吉田の作り話だと言われている。秦郁彦の調査だ」 ホンダ氏:「秦郁彦とは誰だ」 大野:「軍事史の専門家だ。大蔵省での私の先輩にもあたる」 ホンダ氏:「施設をどこに認めるかなど、軍は組織的に関係していたではないか」 大野:「女性の募集以外は軍が関与していたと言えよう。問題は、女性の強制連行と言う点である。女性の募集は業者が行っていた。業者が女性本人の意思に反して強制連行を行ったことはありえる。問題の本質は、繰り返しになるが、日本軍による女性の強制連行があったのか否かの問題であり、インドネシアの例を除き、答えは「ノー」である。ホンダ氏のようなことを言うならば、日本側も1995年の沖縄で起きた少女暴行事件について日本側も言い立てなければならない。」 ホンダ氏:「言いたいことはお互いに言ったらよいのではないか」 大野:「そのようなことをすれば、日米双方の国民感情が悪くなる」 以上は、飲みながら、食事をしながらの本音トークである。もう一度、この問題の背景を考えてみたい。慰安婦問題は、1991年に韓国の元慰安婦が日本の政府に対して訴訟を提起したのが始まりである(戦後40数年を経た後)。日韓のマスコミがこれを大きく取り上げた。1992年の宮澤総理訪韓の際、総理訪韓は猛反対にあった。官房長官談話も出た。問題は、慰安婦問題をいつまでも再燃させようという勢力が存在することである。そのときによって、意図は異なってこようが、今回の問題は、慰安婦問題がアメリカの議会で問題とされることにあり、日本側も原爆問題、終戦直後の米兵の婦女暴行などを言い出す。強い絆で結ばれた日米関係に悪影響が及んでくる。それを喜ぶのは誰か。お互いに未来志向で日米の友好関係を強化していきたいと思う。 |
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