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(2007年) 平成19年4月30日(月) |
魚より肉が好きだ! 島国ドミニカ(共)人の摩訶不思議 |
ワシントンDCでの日米韓国会議員会議に出席する途上、ドミニカ共和国へ立ち寄った。昨年末、ドミニカ共和国から勲章を授与されたが、その折、ぜひドミニカ共和国に来てくれとの要請があったためである(私は、日ドミニカ共和国友好議員連盟の会長)。 ![]() 東京からドミニカ共和国への旅は、成田―シカゴ乗換え、シカゴ―マイアミ乗換え、マイアミ―サント・ドミンゴと2回乗り換え。待ち時間も合わせて、28時間かかる。サント・ドミンゴでの滞在は11時間であった。しかし、マイアミでは数時間の待ち時間があったので、街へ出て久しぶりにマイアミを見物することができた。 マイアミを始めて訪れたのは1962年、私がペンシルベニア大学の留学生の頃であった。フィラデルフィアからグレイハウンドバスに乗ってマイアミへ行った。バスを降りた途端、「警察の者だが少し話が聞きたい」とバス停の事務所の中に呼び込まれた。「身分証明書を見せろ」と言う。「パスポートは持ち歩いていない、ペンシルベニア大学院への留学生だ」と弁解したが、散々文句を言われた挙句、大学に問い合わせた後、ようやく釈放された。考えてみると、1963年のキューバでの対決の前であり、アメリカは人の動きに対して厳重な警戒体制をしいていたのであろう。 次にマイアミを訪問したのは、1988年である。国会に当選して2年目であったが、アメリカがカリブの国を集めての会議に国会議員仲間と参加した。その折感じたのは、カリブ諸国との付き合いを通じて、アメリカとの関係を深めていくことができるのではないか、ということである。アメリカと真正面から付き合いをすることとなれば、背広・ネクタイ姿での付き合いとなるが、開放的なカリブ諸国を通じてであれば、それこそユカタ・ゲタバキの付き合いができるのではないか。日米カリブの強固な三角関係ができないか、という思いであった。そこで帰国後直ちにカリブ中米議員連盟を設立し、会長は中山正暉先生、幹事長に私がなった(中山先生が引退された後の会長には鳩山邦夫先生が就任)。 今回が3回目のマイアミ訪問であるが、約20年前と違うのは、かなりの高層ビルが立ち並んでいること。流通の拠点となりつつあることなど、リゾートや老後の生活をおくるといったイメージから、かなり変わってきていることが印象的であった。 ドミニカでは、大統領と11時30分に会見する約束であり、私達は(日本大使の四宮さんが着任の日を若干繰り上げてドミニカに来てくれており、四宮大使が同行してくれた。信任状を大統領に奉呈する前であったが、ドミニカ側の配慮で大使の同行が容認されたとの由。外交のプロトコールはなんと複雑怪奇なことか。しかし、ドミニカ側の配慮に感謝する)。11時15分に大統領府に到着。驚いたことに、直ちに副大統領が会うという。大統領との面会をドタキャンされて副大統領に代わったのかなと心配して聞いてみると、大統領は必ず来るから待ってくれ、と副大統領。 待っている間、副大統領とは四方山話をした。島国なのだから、もっと漁業の発展に力を入れたらどうか。日本は最大限の技術協力をすると水を向けると、「私は魚より肉のほうが好きだ」と副大統領。「日本人は魚を食べているから世界一長生きするのだ」、と切り返す。しかし待てども大統領は現れない。実にのんびりした国だ。 ようやく大統領が現れたのが12時40分である。またされはしたが、今日はドミニカの休日、しかもフェルナンデス大統領は、来年の大統領に向けて5月5日の予備選を連日戦っている最中である。このような折に、大統領、副大統領が二人で私を迎えてくれたことは、日本に対する期待が如何に大きいか、私はそのことを深く胸に受け止めて、フェルナンデス大統領と会談した。 私のほうからは、先ず昨年日本人のドミニカ移住50周年記念行事に対する大統領の配慮に感謝する旨を申し上げた。実は昨年7月にフェルナンデス大統領が来日の折、昼食会にお招きをし、その席で私のほうから「移民50周年の行事があるから、大統領には是非ご出席を」とのお願いをしたところ、その場で「行事は是非大統領府(パレス)を使ってください」との即断の話があったのである。 フェルナンデス大統領からは、ドミニカはアメリカとFTAを締結しているから、日本からもドミニカに是非投資(自動車・ITなど)をしてほしいとのことである。また、私のほうからは、人的交流、特に「留学生は未来からの大使である」と強調。カリブの文化のメッセージを日本にも伝えたらどうかと説いておいた。 ドミニカ共和国は、カリブ中南米でも政治的に安定し、また経済的にも比較的進んでいる国である。フェルナンデス大統領の基本的姿勢は何かとの私の問いに対して、大統領は次の5点を挙げた。@民主主義をすすめる。A自由経済の中での成長。B教育に力を入れる。C貧困を追放する。D雇用を拡大する。明快な哲学を持った素晴らしい大統領である。大統領のリーダーシップのもとドミニカが発展していくことをお祈りして、大統領府を辞去した。 飛行機の出発時間まで若干時間があるので、海辺の海鮮料理レストランで遅い昼食をとった。大統領も副大統領も、「魚より肉」といっていたが、大勢の観光客が水着姿で海鮮料理を楽しんでいた。出てくる魚は、白身の魚(名前不明)、イカ、ムール貝など、いずれも美味。このような美味の魚料理を海水浴のあと味わえる日を夢見ながら、ドミニカ共和国を後にした。 |
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