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(2007年) 平成19年4月9日(月) |
格差の現状と処方箋(大野功統フォーラムSPAN第4回勉強会) |
![]() ![]() (パネルディスカッションの内容を整理し、骨子を1人称口語体に書き改めています。文責K.O) 日本の景気は、いざなぎ景気を超えたとか言われますが、名目GDPの拡大を伴っていない。デフレが実質成長率の数値を押し上げてきたと言えるんじゃないかと思います。だから、景気回復の実感は全然ないんです。この状況の下で格差が拡大している。例えば、我々の出身地である四国や東北地方では、県民所得が249万円。東京の336万円と比べるとずいぶんと開きがありますよね。東京ミッドタウンなんていうのはとても象徴的です。 少し業種別の平均所得を比べて見たいんですが、輸出関連企業が524万円。非輸出関連企業の376万円より遥かに高くなっている。東京には輸出関連企業の本社が多く、東京の所得を押し上げている。 アメリカに留学したときに、地域格差がひどかったのを鮮明に覚えてるんですが、今は各都市が独自性を活かし、格差がかなり解消されているんです。例えばソルトレイクという町がある。モルモン教で有名な田舎町ですが、この町は一般的にはIT企業を大々的に誘致して発展したとか言われてます。しかし、実際は大きな飛行場をつくったんです。だから発展した。戦略的な公共投資の重要性を物語る話だなと思います。つまり、地方に例えば空港や港湾などを整備したら、その地域から直接海外に輸出できる環境が整う。企業が集まってくるんじゃないかと思います。 また、産学連携を促進して地方独自のコア産業を生み出すような構造を作るのも有効なんじゃないかと思います。そのためには、大学などの研究機関を効率的に配置する必要がある。今、道州制の議論を行っていますが、こういうのも道州単位で考えて行ければと思っています。 そういうことが、人口構成や家族構成を改善していくんじゃないかとも思います。今、地方出身者の殆どは東京に出て帰ってこないという問題がある。働き口が東京に集中しているためなんですね。そうした地方では高齢者比率が高くなり、経済活性化の担い手が少ない。だから産業も育たない。産業がないから東京に出て行く。まさに悪循環に陥っている感があります。 実は東京の未婚率は秋田の2倍という統計があるんです。出生率も東京は1前後。東京は相手を見つける機会が少なく、結婚できても子供を育てにくい場所、最悪ですね。その環境の悪い東京を離れ、地方へのUターンをなんとか促進できれば、晩婚化や少子化に歯止めがかけられるんじゃないかと思います。同時に、地方の活性化にもつながる。フランスが導入したN分N乗と言われる制度を含め、税財政政策も重要な問題です。しかし結局は若者がふるさとに帰らなければならない。だから若者の皆さん、ふるさとに帰ろうではありませんか。 |
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