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(2007年) 平成19年2月18日(日) |
景気の実感、なぜ伝わってこない! |
現在の景気回復は、期間で見ると、いざなぎ景気(1965年10月〜70年7月の58ヶ月)を超えた。しかし、景気回復の実感は私たちの肌に伝わってこない。なぜ? 第一は、今の景気回復は名目成長率0.9%(年率)であり、いざなぎ景気の7.4%に比べて遥かに低い。名目成長率が上昇しなければ、手取り月給は上昇しない。物価が落ち着いているとはいえ、やはり月給が上がらなければ、景気が良くなったという実感はわいてこないのは言うまでもない。 第二に、現在の景気回復のあり方と関連する。それは、「格差問題」と言ってもいい。 @現在の景気回復は輸出によって支えられている。GDPに対する輸出の比率は、現在16%を超えた(例えば10年前には10%前後であった)。したがって、輸出関連業種の年間給与は、20年前の約346万円から、2008年には約524万円と大幅に伸びている。しかし、輸出非関連では、308万円から376万円と、輸出関連企業の給与と比べて伸びは鈍い。 A第二に、景気回復しているとしても、企業の労働分配率は下がり気味である。景気が基本的には輸出によって支えられているとすれば、企業は海外で外国との厳しい国際競争に晒される。人件費を切り詰めていかざるを得ない面もあろう。しかし、所得が上がって、消費が拡大しない限り景気回復は順調に進まない。 B第三に、地域別の経済格差が拡大する傾向にあることである。県民所得格差は、公共事業や工場再配置によって縮小してきたが、バブル期に再度拡大し、再び縮小しつつあった。最近また、拡大傾向にある。この格差はなぜ生じるのか。まず、一人当たりの県民所得の低い地域は、一次産業の割合が高く、2次産業の割合が低い傾向にある。次に、一人当りの県民所得の高い地域は、製造業の出荷額が高い。とりわけ、加工組立型産業の構成比が高い。また、人口の伸び率が高い地域は県民所得水準が高い。 以上は、地方の活性化を考える上で、また、格差解消を考えていく上で、さらには、今自民党で始まっている道州制の議論を行ううえで、大きな参考になる現象である。 |
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