(2005年) 平成17年6月19日(日)
硫黄島

 硫黄島。東京とグアムの中間にあるこの島で、日米間の大激戦が展開されたのは丁度60年前のことだ。最近の硫黄島は、300名強の自衛隊員が常駐、飛行場の管理などを行っている他、米軍艦載機の夜間連続着陸訓練(NLP)の暫定施設として利用されているが、この品川区程度の小さな島での日米の戦死者・戦傷者の合計は、実に5万人近くに上るという(日本軍約2万1千、米軍約2万9千)。

 昭和19年7月。グアムを日本軍から奪還した米軍は、その時点で日本本土へのB29による直接爆撃が可能となっていた。しかしグアムからだと戦闘機による支援ができないことや、B29の航続距離に余裕がなかったことなどにより、硫黄島が重要な意味を持つようになった。昭和20年2月16日。米軍は約300隻の艦船を従え、3日間にわたり艦砲射撃と爆撃を硫黄島に加えた。日本軍は持久戦を展開したが、3月26日には組織的な戦闘は終結した。戦闘開始時のあまりに激しい艦砲射撃により、島南部にある同島唯一の高台である擂鉢山はその一部が崩落しており、現在は擂鉢型をしていない。

 こうした壮絶な戦闘で命を落とされた戦没者を追悼するため、38名のご遺族の方々ならびに内閣総理大臣・厚生労働大臣・在日米軍司令官と共に同地を訪れた。ご遺族で同郷(香川県)の方にお目にかかった。話を伺うと4人姉妹だという。苦労したけど4人揃って慰霊に来たよ、とお父さんに報告したかったという。また、日本軍が持久戦のために掘ったとされる全長18kmに及ぶ地下壕に実際に入って見た。狭い上、地熱が凄く、息苦しい。その場所で国を思い、家族を思い、亡くなっていった方がいる。まさに万感胸に迫る思いがした、と大野。二度と戦争を繰り返すまいと心に誓った。(K.O)


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