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(2005年) 平成17年3月25日(金) |
骨折と水虫 −医官制度改革 |
少し前に新聞等で報道されたが、現在防衛庁では自衛隊医官の制度改革の検討を行っている。明日、防衛医大の卒業式に出席することもあり、再度この医官制度改革について触れたい。 今年度の自衛隊医官の任官は65人であるが、80人以上が退職する見込みだという。医官のインセンティブの問題である。分析すると、臨床経験が少ないという問題が出てきた。自衛隊医官が接する疾患の内、1番多いのは骨折だが、「水虫が一番多いのでは?」と揶揄されるように、確かに症例数が少ない。そもそも自衛官は屈強揃いだからだ。そして医官の幹部ポストが少ないことも大きな理由だということが分かった。 昨年末、インド洋沖で発生した未曾有の大災害では、防衛庁・自衛隊はいち早く行動し、それに対して大きな評価を頂いている。その中でも、特にスマトラ島アチェ州では、8人の医官が医療支援活動を行ってきた。今後、国民と国際世論の自衛隊・医官に対する期待は益々高くなるだろう。 これまで多くの医官が海外で活動しているが、「被災地の皆様から頂く明るい笑顔と感謝の言葉、これが一番の励みになる」と、やる気に満ち溢れた表情で活動に精を出している。仕事はやる気満々、将来を考えると後ろ向き、というところが正しい見方だろう。これは間違いなく医官の制度の問題であり、是非改善していかなければならない。 現在、臨床経験を増やすため自衛隊病院を自衛隊関係者以外にも開放することを検討している(現在17ある自衛隊病院のうち4つしか開放していない)。幹部ポストも増やす方向で検討を進めている(現在の将官ポストは人数比で0.1%以下だ)。今後、医官が安心して安全に活動できる環境を整え、彼らに日本の国際協力・ソフトパワーを担ってもらえるよう誠心誠意努力するつもりだ。 |
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